僕の少年よさようなら

やさしい気持ちで生活してみても人間として本当にやさしくなれるわけではない。やさしくしようとして人に接してみても結局はやさしくしようとしてしているというだけで、本当にやさしい人になれるわけではない。それなりに充実した休日を過ごしても自分をゴミクズのように感じる。明るい未来がある気がしない。明日の仕事もうまくやれない。不安症神経質的な気質を隠しながら仕事をしているけれど限界が近い。国語の成績だけは良かったのに。読解力なら低くないはずなのに。コミュニケーション能力が著しく低い。私は人の腹の底を勝手に想像してしまう。それが疲れるから人と距離を置いている。空気を読むことばかり上手くなり、本当に思っていることは何も言えない大人になった。