2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

19歳-22歳

19歳のあなたは好きな大学に入ってなんでもしてやるぞと息巻いていた。何者にでもなれると思っていたのでしょう。でもあなたはすぐにどれだけ手を伸ばしても届かない次元にある存在に気が付く。あなたは常に自分を何かの模倣品のように感じ、いつも誰かの百…

俺は人間を辞めるぞ

この数年のことを振り返ってみると、散々あった暗いニュースや最悪な事件ばかりを思い出して感情が湿ってしまった。色んなことがあったけど、今でも鮮明に思い出すのは、2020年に起こった大学生によるホームレス殺害事件だった。事件の詳細は知れば知るほど…

部屋いっぱいの陰気

この秋はいろんな考え事をしていて苦しかった。たくさん泣いてしまったので、逃避した先でできたものを数個だけ紹介します。五・七・五・七・七の三十一文字は、単なる感情の吐露を物語にしてくれるようで良いです。 約束は破ってしまえば燃えるゴミ 破れな…

白い野のなか

私が23年間生きてきて一番嬉しかったことは、行きたいと心の底から思った大学に入学できたことでした。両親が私をよく導いてくれたということもあってか、私は自分の強い意志というようなものがあまりない子どもでしたが、そんな私がそれまでの人生の中で唯…

模倣品

地元じゃ誰かの何かになることができない。仲の良い友達は数人いるけど、私は彼女たちへの熱情をいつも後ろ手に隠している。 酒や煙草や香水の匂いで誤魔化さなくても輝いていた私たちの日々、あの時間は、限りなく閉鎖的で、この上なく尊いものだった。語る…

人間を被る

可愛いは正義、可愛いは呪い、わたしはずっと、生まれてからずっと、23歳を迎えた今になってもずっと、可愛いという茨の言葉に縛られて傷付き続けている。自分の精神上の(あるいは外見上の)美醜に馬鹿みたいに鈍感で無自覚で、それでいて爆裂に自己肯定感…