気が付けば

19歳で死ななかったのなんでだろうね。19歳で死ななかった私への罰が一生体に突き刺さって今もまだ抜けない。可愛くもなければ特別不気味にもなれない中途半端な私に、そんな私に、どうやったらちゃんと人を大事にできるのでしょうね。私には決定的に余裕が足りない。

やめたい。生きていくために必要なものはすべて、実は等しく、私を殺すための装置。必要なものだけで生活のすべてに満足するなら騙されることを受け入れなければならない。騙されないという不幸がこの世にはあって、それはそれは数えきれないくらい山ほどあって、その不幸のせいでその度に目を潰してきた。うまく騙されなかったせいで負った傷の痕を舐め続けている。