つまずくのをみて

両親から貰った莫大な愛を抱えて右往左往している滑稽さに気付いたので、金輪際誰にも理解されなくても誰に嫌われても誰に石を投げられても、ずっと私が私を愛し続けるって決めた。ついでに人間まるごと愛せたらいいなあ

雪が降る日の厚い雲が大好きなんだけど、なんでかというと、人間は屈服するしかないことを思い知らされるからなんだと思う。これまでもこれからもいつまでも勝てない感じがする。雪は神さまみたいだから好き。一晩でどんな人工色の屋根も真っ白にするところが良い。人も自然も機械もみな静かに巣篭もりして、同じ何かを待っているような空気も。朝も夕方も無くしてしまったみたいにどんよりと曇った空は、都会にいても地元にいても彼岸にいてもどこでも同じだということを知らせてくれるようで、隠れる場所なんてどこにも無いと実感する。その感覚が好き。ちっぽけな自分に納得できる感覚が。

何かを残そうとか、何かを成し遂げようとかはあんまり思わない方がいい。ただ自分の中の神さまのためだけに生きたい。